OMEGAは2026年10月05日、ジェームズ・ボンドと敵対組織スペクターを一つのコレクションで対にしたシーマスター ダイバー300Mを発表した。六本すべてが42mmケースとキャリバー8806を共有しながら、青いボンド仕様と黒いスペクター仕様で意匠を分ける。単品二本と各77組の限定セットを、黒の素材、裏側の記章、選び方から整理する。
黒い文字盤とセラミックでスペクターを表す
単品で販売するステンレススチール製スペクター仕様は、型番210.30.42.20.01.023。黒いセラミック製ベゼルリングに、黒く仕上げた粒状の文字盤を合わせる。金属製のメッシュブレスレットを採用し、文字盤とベゼルの黒をケースとブレスレットの銀色で囲む構成になっている。
同じステンレススチール製のジェームズ・ボンド仕様は、グレード5チタンのベゼルリングと青いアルミニウム文字盤を組み合わせる。文字盤には波模様をレーザーで刻む。二本はケースの形とブレスレットを揃えながら、黒いスペクターと青いボンドの色、素材、表面処理で役割を分けた。
外から見える違いだけでなく、裏側の回転錘にも各陣営の記章を置く。ボンド仕様は銃口を思わせる図柄、スペクター仕様はタコの紋章を使う。時計を着けている間は見えにくい部分まで同じ主題を通しており、単なる文字盤色の追加とは異なる。
六本は42mmケースとキャリバー8806を共有する
コレクションは合計六本で構成され、すべてケース径42mmのシーマスター ダイバー300Mである。内部にはOMEGAコーアクシャル マスター クロノメーター キャリバー8806を搭載する。色と素材は異なるが、時計の基本構造は共通している。
キャリバー8806は、OMEGAが従来のシーマスター ダイバー300Mにも使ってきた自動巻きムーブメントである。今回の公式発表は駆動時間や防水性能の数値を本文に示していないため、既存モデルの仕様をそのまま新作へ当てはめることは避けたい。購入時には各型番の正式な商品仕様を確認する必要がある。
ケースバックは波型の縁を持つOMEGAの意匠で、Naiad Lockによって向きをそろえて固定する。正面で青と黒を分け、裏面で記章を見せるため、選ぶ基準は色だけではない。映画の側と敵対組織の側のどちらを所有物として表したいかが、商品構成そのものに組み込まれている。
限定セットは鋼とプラチナゴールドを組み合わせる
限定セットはジェームズ・ボンドとスペクターの二種類で、それぞれ77組。各箱にステンレススチール製一本とプラチナゴールド製一本を収める。二本を別々には販売せず、限定番号はステンレススチール製モデルの9時位置にある板へ記される。
プラチナゴールド製のスペクター仕様は型番210.83.42.20.01.001で、磨いたセラミックのベゼルリングとプラチナの目盛りを採用する。文字盤は18金ホワイトゴールドにPVDで濃淡を付け、暗い灰色の上にタコを描く。黒一色ではなく、灰色と貴金属の明暗で組織の印を浮かべる。
各限定箱には追加のNATOストラップ、交換工具、カフリンクス、コードブレスレット、ルーペ、革製トラベルポーチ、真正性証明書が付属する。スペクター側ではストラップの留め具と付属品にもタコの紋章を使い、トラベルポーチを黒で仕上げる。時計以外の持ち物まで主題を揃えた。
単品か限定箱かで所有の仕方が分かれる
コレクションは2026年10月05日からOMEGAブティックと公式オンラインで販売を始めた。単品の二本は、同じ42mmケースとキャリバーを前提に、青いボンド仕様か黒いスペクター仕様を一つ選べる。日常で着ける一本を選ぶなら、黒い服とのつながりと文字盤の見やすさを店頭で比べたい。
限定セットは二本を同時に所有し、付属品まで含めて陣営の物語を揃える商品である。各77組に限られ、プラチナゴールド製モデルだけを選んで買うことはできない。価格は今回確認した公式発表本文に示されていないため、在庫と合わせてOMEGAの販売窓口で確かめる必要がある。
OMEGAは米国グレンデールのブティックでも、2026年10月05日から2026年11月08日まで両陣営を扱う展示を開いた。新作二本を同じ空間に置き、過去の映画で使われた小道具や歴代シーマスターと結び付けている。今回のコレクションは、黒い時計を追加するだけでなく、対立する二つの物語を並べて選ばせる企画である。
