IWC Schaffhausenは2026年10月15日、Pilot’s Watch Performance Chronograph 41 Year of the Goat、Ref. IW388310を発表した。金色の文字盤に黒いセラミックベゼル、三つの黒いサブダイヤル、黒いカーフストラップを合わせ、未年の意匠を表と裏へ分けている。世界500本限定の新作を、配色、外装、ローター、機械仕様から確かめる。
金色の文字盤を黒い三つの円で締める
IW388310の中心は金色の文字盤である。IWCの旧正月向け限定モデルはこれまで深いバーガンディーの文字盤を用いてきたが、今回は初めて金色を採用した。そこへ黒い三つのサブダイヤルを縦に並べ、金色一色にせず、計測表示の領域を暗色で分けている。
文字盤の外周には黒いセラミックベゼルを置き、タキメーター目盛りを刻む。ケースはヘアラインを基調としたチタンで、縁の一部を磨く。金色の面、黒い円、銀灰色のケースという三層ができ、黒は時計全体を覆う色ではなく、表示と輪郭を引き締める色として使われる。
金色仕上げの針とインデックスは、文字盤と同系色でまとめられている。対して、クロノグラフの積算計と小秒針は黒地の中に置く。公式画像では、正面から見たときに黒いベゼルとストラップが上下へつながり、中央の金色が最も明るく見える。
裏側のローターに3頭の羊を置く
未年の主題は、表だけでなく裏側にも置かれた。サファイアガラスのケースバックから見えるローターは金色仕上げで、3頭の羊を立体的に表す。時計を腕に着けると見えなくなる部分へ、限定モデルを示す最も直接的な意匠を収めている。
IWCは3頭の羊を、中国で長く幸福を示してきた図柄として説明する。2027年の未年は2027年02月06日に始まり、羊を指す音が陽や吉兆の意味と結び付いてきたという。文化的な説明を文字盤へ書き込まず、回転する部品の造形へ移した点が特徴である。
日付表示にも小さな仕掛けがある。3時位置には曜日と日付を表示し、毎月8日だけ数字の8に代えて羊を示す漢字が窓に現れる。ローターが裏側の大きな意匠なら、日付窓は月に一度だけ正面から確認できる意匠になる。
41mmのチタンケースにCalibre 69385を収める
ケース径は41mm、厚さは14.8mm。素材はチタンで、黒いセラミックベゼルを組み合わせる。風防は両面反射防止加工を施した凸型サファイアガラスを使い、耐水性は10気圧。ねじ込み式リューズと、気圧低下によるガラスの脱落を防ぐ構造も備える。
ムーブメントは自社製Calibre 69385。自動巻きで、振動数は毎時28,800振動、石数は33、パワーリザーブは46時間である。クロノグラフは時、分、秒を計測し、12時位置の積算計で経過分を読む。縦に並ぶ表示は、通常時刻と計測時間の役割を分ける。
黒いカーフストラップにはEasX-CHANGEシステムを備え、工具を使わずに交換できる。バックルはチタン製のピン式である。金色の文字盤が視覚上の主役だが、肌に触れる部分とベゼルを黒でそろえ、Pilot’s Watch Performance Chronograph 41の道具的な輪郭を残している。
500本限定で価格と発売地域は未発表
生産数は世界500本。IWCは型番IW388310を示しているが、公式発表では価格、発売日、販売地域を明らかにしていない。発表時点では、限定数と仕様は確認できても、各国での入荷時期や割り当て本数までは判断できない。
購入を検討する場合は、金色文字盤だけでなく、41mm径と14.8mm厚の組み合わせを確認したい。ケース径だけを見ると極端に大きくないが、クロノグラフとして厚みがある。黒いストラップを含め、手首上でどの程度の高さと長さになるかは実機で確かめる必要がある。
IW388310は、黒い時計を全面の黒だけで作るのではなく、ベゼル、サブダイヤル、ストラップへ黒を分散させた。中央の金色、裏側の3頭の羊、毎月8日の日付表示を組み合わせ、限定モデルの主題を複数の位置に置いている。
