BreitlingとAston Martinは、Valhallaのオーナーだけが注文できるSuper Chronomatを発表した。44mmの永久カレンダー付きクロノグラフと38mmの自動巻を用意し、どちらもカーボン文字盤を採用する。専用の設定画面から差し色や刻印を選べるため、時計の基本性能だけでなく、車両との色合わせや個別仕様の範囲も見比べたい。
Valhallaオーナーだけが使える専用の設定画面
今回のSuper Chronomatは一般販売品ではなく、Aston Martin Valhallaのオーナー専用プログラムである。対象者は専用の設定画面を使い、自身の車両仕様や好みに合わせて時計の色と刻印を選ぶ。完成品を一律に販売するのではなく、注文者ごとに仕上げを変える点が企画の中心になる。
Aston MartinとBreitlingは、2026年に複数年の公式パートナーシップを始めた。Valhallaは車両を世界999台に限定しており、時計の注文資格もその所有者に限る。時計の販売本数や価格は公式発表に記載されていないため、購入条件はValhallaの案内窓口で確かめる必要がある。
二つの時計は、黒いカーボン文字盤と車両を連想させる差し色を共通の軸にする。ただし、ケース径、素材、機能、変更できる部分は同じではない。大きさだけで選ばず、永久カレンダー付きクロノグラフと三針自動巻のどちらが日常の使い方に合うかを先に決めたい。
44mmはチタンと永久カレンダーを組み合わせる
Super Chronomat B19 44 Perpetual Calendar Chronographは、44mmのチタンケースとBreitlingを象徴するルーローブレスレットを組み合わせる。カーボン文字盤にクロノグラフと永久カレンダーの表示を重ね、Valhallaの車内や車体に使われる素材とのつながりを正面に置いた。
内部の自動巻ムーブメントは、月の長さ、月齢、年、うるう年を管理し、2100年まで手動で日付を直す必要がない。駆動時間は96時間で、四日間ほど外しても表示を維持する。多機能な文字盤を選ぶ場合は、針と目盛りの明暗が読み取りやすい組み合わせかも確認したい。
変更できるのは、文字盤外周と秒針の色、積算計の針の色、回転錘の刻印である。車両の塗装色をそのまま時計全体へ広げる方式ではない。黒と灰色を基調に、限られた場所へ色を差すため、Valhallaとの関係を強く見せるか、普段の服に合わせやすく抑えるかで選び方が分かれる。
38mmは三針と日付表示に絞る
Super Chronomat Automatic 38は、38mmのステンレススチールケースにカーボン文字盤を収める。ベゼルにはダイヤモンドを配し、6時位置に日付表示を置く。44mmモデルの永久カレンダーやクロノグラフを省き、時分秒と日付を中心にした構成である。
38mmモデルにもルーローブレスレットを使い、リューズにはチタンを採用する。変更できるのは、文字盤外周と針の色、ケース裏の刻印である。44mmモデルの回転錘とは刻印する場所が異なるため、正面の差し色だけでなく、どこに個人仕様を残したいかも選択の基準になる。
二つのモデルは同じ企画に属するが、単純な大小の関係ではない。44mmは複雑機構とチタンの軽さを求める人に向き、38mmは表示を整理した自動巻とダイヤモンドベゼルを好む人に合う。公式発表に厚さや防水性能は記載されていないため、装着感を含む詳しい仕様は注文時に確認したい。
車両との共通点は素材と個別仕様にある
Valhallaは4.0リッターV8ツインターボと三つの電動モーターを組み合わせ、最高出力1,079PSを発揮する。Aston Martinは0-62mph加速を2.5秒、最高速度を217mphとしている。Super Chronomatは車両の性能を時計へ置き換えるのではなく、カーボンやチタン、差し色、個別仕様を通じて関係を示す。
44mmモデルはスイスのラ・ショー・ド・フォンにあるBreitling Chronometrieで製造する。車両は英国ゲイドンのAston Martin本社で生産される。製造場所は別でも、既製品に共同ロゴを加えるだけではなく、所有するValhallaに合わせて注文内容を変えられる仕組みを両社で用意した。
選ぶ際は、44mmと38mmの装着感、必要な表示、差し色の見え方を分けて考えたい。注文資格、価格、納期、保証の扱いは今回の公式発表だけでは分からない。Valhallaオーナー向けの案内で条件を確認し、車両の仕様と時計の設定内容を揃えてから注文するのが確実である。
